衣食住が揃うものづくりの町
日田市では、一つの産業が突出した町ではないものの、人間の営みに欠かすことのできない衣食住の生活必需品が全て作られています。人の暮らしに寄り添い必要なものを作るという純粋なものづくり文化は、小鹿田焼が象徴と成す「民芸」の精神に近い独自性を感じます。

自然に寄り添う町
近年、地震や水害などの自然災害、そしてコロナ禍など自然や社会に対する人間の在り方を考えさせられることが多くなっています。自然や地域環境との共生をもう一度見つめ直したとき、その先に見える姿は、まるで日田の暮らしのようです。近代では木質バイオマス発電など自然エネルギーの活用、古くからは、水力を利用した小鹿田焼の唐臼や林業における循環型資源の活用など地域環境や資源をうまく活かした産業が栄えています。

実行委員の想い
日本全国には、歴史文化や地域資源の異なる町が沢山存在します。しかしながら地域文化や歴史に対する意識の薄れは、ものづくりの中でも特に伝統工芸産業においても価値や認識の薄れを同様に感じます。ここ日田市では、山に囲まれた自然環境を活かし培われた林業や農業など日田らしいものづくりの歴史文化は、今も継承されています。全国のものづくり産業に関わる皆さん同様、私たちもこの地の歴史文化を守り産業の更なる発展を目指しています。そして「日田ものづくり探検隊」の活動において「自らの発展と地域の発展を志す本物の職人」を紹介するとともに次世代を担う人材の育成と確保を目的とし、ものづくりの未来を築いていきます。

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